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【第二章 調教師編】イケメン教師、調教師に報告する
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小坂は、生徒を生徒の家の近くでおろしてから、アダルトショップの近くの駐車場に車を停めた。
ついさっき、あんなに純情な生徒の心に接したあとに、こんな……。ギャップもはなはだしい。自分にも、あんな時が……いや、今だっていつだって、自分も彼のような純情を持っている。だからこそ傷つくんだ。
だが、教師という職業に就きながらこんな……。
小坂は沸き起こる罪悪感を振り払うように、首を振り、助手席に置いた通勤鞄を掻き分けた。探りあてたスマホを取り出して、アダルトショップの主人にメッセージを送った。アダルトショップの主人は……調教師だった。
身体が疼いて、たまらなかった。
あんなにしたのに、まだしたりないかのように、小坂の身体は、異常に火照っていた。
校長との行為……。神崎校長なら、生徒とのことも全て、忘れさせてくれるかもしれない。
小坂は行為に溺れていた。そもそもこんな身体になったのは……。
小坂は、侵入する記憶を振り払った。
校長室で責めを受けたのは、神崎校長が、僕を戒めるためだ。僕の間違った行動を正し、律するために、校長は僕を指導してくれたに違いない。小坂は、そう自分に言い聞かせた。
神崎先生が、間違ったことをするはずはない、と小坂は信じたかった。
そうでなければ、何もかも信じられなくなる。
世界が足元から崩れ去りそうだ。
校長の言うことを聞こう。校内一の権力者なのだ。
それに……小坂はつばをのみこんだ。神崎校長の変態行為……とても気持ちよかった……。小坂は、カッと頬を熱くした。何を考えているんだ、僕は。
明日も、また、してくれるだろうか……。
いや、だめだ。妻子ある校長と、そんなことなんて。
僕にだって……。
スマホの画面に『麓戸遥斗(ろくと はると)』の文字が浮かびあがった。
受信ボタンを押すと、
「課題をクリアできただって?」
受話口から男のニヒルな声が聞こえてきた。
小坂の手は震えた。
「検査すれば、嘘など、すぐにわかる」
小坂の鼓動と呼吸が早まった。
「ちゃんと、アナルにたっぷり中出ししてもらったのか?」
小坂の呼吸音だけが受話口に吹きこまれる。
「相手は? 愛出人のアナルを、ぐちゃぐちゃにしたのは、いやらしい校長か?」
小坂は、校長室での行為を思い出し、生つばを飲みこんだ。
校長は以前から、よく、小坂の尻などを撫でてきた。だが一方で校長は、最近、性的に役に立たないとぼやいていた。だから、校長は課題の相手として期待できなかった。期待……? いや、期待してたわけじゃない。期待なんか。そもそも課題が、難しすぎるのだ。そんなのできるわけがない。できるわけがなかった……。それが、こんな形で……。こんな形で課題がとげられるとは……。
調教師に出された課題とは……「職場でアナルに中出ししてもらうこと」だった。
校長には期待していなかった。そもそも、校長が、あそこまで積極的に挑発してきたのは、今日が初めてだった。なぜ、今日に限ってあんな……。
今日の校長の逸脱行為は、自分の様子がいつもと違うことに、校長が感づいたせいかもしれないと、小坂は思った。
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