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イケメン教師、調教師との事後と目覚めの束の間
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気がつくと、小坂は、仰向けにベッドに横たわっていた。小坂の身体には毛布が掛けられていた。
麓戸が、小坂の枕もとにいた。
麓戸は、ベッド脇の丸椅子に脚を組んで座っていた。
小坂は再び目を閉じた。
もう少しこのまま、眠ったふりを、していよう。もう少しこのまま、恋人同士のような甘美な時を過ごしていたい。
部屋は、夢の中のように、静かだった。麝香のような香りが、漂っていた。
小坂が、薄目を開けると、麓戸の、膝の上で組み合わせた指が見えた。骨ばった、男の手。だが、肉体労働を知らない滑らかな手。その手が、小坂の額に伸びた。小坂の前髪を、麓戸の指が、かき分けた。麓戸の上体が、小坂の上に覆い被さるように傾いた。
小坂は目を閉じた。
小坂の額に、麓戸の唇が落ちた。
小坂が目を開けると、麓戸が、小坂の顔をのぞきこんでいた。
「麓戸さん……僕、眠ってしまったみたい……」
小坂の唇がほころぶのにつられて、麓戸の頬が、ゆるんだ。
視線が絡み合い、目と目で互いを愛撫した。小坂の体が熱くなった。
「生徒に一方的にされる、被虐的なセックス……」
麓戸が真面目な顔になって、尋ねた。
「お前は、それが、好きなのか?」
答えられない小坂に、重ねて、麓戸は聞いた。
「その関係を、続けたいのか?」
麓戸の問いかけは、尋問のように思えた。
「いけない、と思います」
小坂は、答えた。
「そうではなくて」
麓戸は、身体を起こし、立ち上がった。横を向くと、額に手をやり、大きく肩で、ため息をついた。
「お前は、それを、したいのか?」
麓戸が振り返り、横目で小坂を見下ろした。
「そんなこと、どうだっていいじゃないですか。あなたには、関係ない」
小坂は、麓戸から視線をはずした。
麓戸は、腰に手をあてて、小坂を見下ろして言った。
「ああ、そうだな。俺の知ったことじゃない。貴様と俺とは、そういう関係だったな」
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