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迫りくる聖なる繁忙期
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「敬吾さん!もうすぐクリスマスですね〜〜」
「そうだな」
「どうしますか?」
「どうしますかって?」
「どうしますかってって、えー……なんかこう……」
「…………。あーー、お前クリスマスはじめてだもんなあ」
「そうですよ!初めてのクリスマスですよ!」
「いやそうじゃなくて。バイトの話だ。クリスマスとかくそ忙しくて死ぬぞ」
「そうでしょうけど……閉店後にとか……」
「無理無理多分お前のほうが死んでるって、俺はある程度慣れてるけど」
「えぇ……」
「残念だったな」
「…………えええええ!」
「……。まーそう落ち込むな、気合入れてけば疲れ方も違うから」
「じゃあちょっとお出かけするくらいはできますかっ………」
「それは無理だろーな。売上半端ないからレジ締めも品出しも押すし、そもそも営業時間延ばしてたはず……おい落ち込みすぎだろ」
「落ち込みますよ……!クリスマスくらいは敬吾さんもちょっとこうあまあまになってくれるかなって思っ」
「お前それ口に出して良いやつなのか」
「人前でデートとか普段は絶対無理だけどちょっとイイとこでご飯とかそれくらいならできるかなーってっ……あと冬の雰囲気好きなんすよ寒くて人肌恋しい〜みたいな……っいちゃエロに持ち込めるかなぁあみたいなぁあぁあああ」
「口に出すなっつーの」
「うぅ……」
「まー給料日楽しみにして頑張れ」
「……じゃああの敬吾さん」
「あ?」
「……………前倒しを」
「言うと思ったわ!!ふざけんなよこれからバカみてぇに荷物来んだから!寝ろ!馬車馬みてーに働かなきゃなんねーのお前だぞ!!」
「えっ俺!!?」
「当たり前だろっ俺大学あんだから!」
「いやそりゃそうですけどっ」
「頑張れ!!!!」
「えぇーー……………」
「………じゃあっ、クリスマス過ぎたらご褒美を!!!」
「とりあえず過ぎてから考えてやる」
そして二人して忘れた。
おわり。
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