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15thLOVE
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そんな彼だからこそ、いくら若くて実力も体力もある現役高校生でも敵わないのだろうと容易に想像がつく。
【わしゃあまだまだ若いもんには負けんぞいっ!
……なんてな。まあ程々にがんばるよ。
夕飯も腹減らして待ってな? どーせまともに食ってねえんだろうしさ
くたびれててもちゃんと食わせるからな】
(ほっとけ……バカ覚樹……)
予告夕飯のメッセージを覚樹のことを思い浮かべながら見つつ、甘酸っぱい気持ちで心の中だけで悪態をつく。
そのままふと画面右上の現在時刻を時計で確認すると、空腹加減もちょうどいい時間になっていた。
(あ、午後もやることあるからお昼食べないと……時間なくなっちゃう)
午後の雑用仕事のためにと、朝通勤途中で寄ったコンビニエンスストアのビニール袋を机の上に置いた。
(お茶も飲もうかな……野菜ジュースだけじゃ水分足りない)
ポットを置いてある場所へ向かおうとした瞬間、続けて鳴った着信音を聞いて、スマートフォンを手にした。
【あ、そうだ。あとさ昼まだなら今から一緒に昼飯どうよ? 俺午後部活だし、トモがいいならトモの顔見て鋭気フルチャージしたいんだけど?】
「!」
職場では互いに過度の接触を避けるようにしているが、たまにある覚樹からのサプライズが義樹は嬉しかった。
しかし、天の邪鬼な性格の義樹はつい素っ気ない態度を取ってしまう。
それはいけないことだとわかってはいるのについ彼に対してはそんな反応を返してしまう癖がついてしまってるのだ。
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