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16thLOVE
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(顔が熱い……)
終わったばかりの発情期がまた来たのではないかと思うぐらいの身体の熱さを覚えた。
変な汗もかいている。
(あ、そうだ……)
食事をしにこの部屋に覚樹が来る。
それを再認識して、義樹は顔を手であおぎながらポットのお湯が沸いている事を確認した後、二人分のカップを用意する。
緑茶でも紅茶でもほうじ茶でも、お茶好きな義樹はいろいろな種類を揃えていた。カップスープもいくつかの種類を置いてある。
ちなみに覚樹のお気に入りは玄米の香ばしさがたまらない玄米茶と、カフェインが少なく香りのいいほうじ茶だ。
今日のように部活が控える日には、覚樹は温かいほうじ茶を飲む。
カフェインを大量に摂るとなぜか集中力がもたないと教えてくれたことは忘れていない。
(お茶はどれでもいいしポットもOK、と……。あとは来るのを待つだけ……)
【昼食なら俺もこれからです。付き合ってもいいですよ。来るなら早く来なさいよ】
(早く来ないかな……。会いたい……)
画面には、メッセージが覚樹のもとへ到着し、彼もそのメッセージをすぐに見たことは確認した。
スマートフォンの画面を見て幸せそうに目を細めた、その時。
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