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4thLOVE
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【土日、部活休養日だからトモんちいきたい。急がないから、泊まりOKなら食いたいもの一緒に返事してくれ。夕飯作るから】
「……う、わ……」
届いたメッセージを呼んで、途端に顔が熱くなる。
覚樹が明日からの週末、家に泊まりに来る。
送られてきた恋人の言葉が、思わず声が出たくらいに嬉しい。
何よりも嬉しいことが起きたのに、素直に喜べない自分がいる。
(コウ……)
今ここにいない覚樹を抱きしめるかわりに、スマートフォンを抱きしめる。
義樹が今出来るせめてものことだ。
すると、もう一つ小さく音が鳴った。
「?」
【あと寝れてればいいけど、寝れそうもなけりゃ今夜は一緒に寝てやれなくてごめんな】
「……っ!」
よしよし、と慰める動作をするスタンプが到着した後、かんにんな、と謝るスタンプが追加で到着する。
それを見て、思わず頬が緩んだ。
「……コウのバーカ……」
覚樹がいないところで普段は言えない強がりを小さな声で言うが、やはり嬉しいものは嬉しい。
だが、嬉しい反面眠る前だと言うのに、急に覚樹が恋しくなって目頭が熱くなった。
(覚樹……)
タイミング悪く義樹は一人寝の寂しさを思い出すことになって、さらに泣きたくなった。
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