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口君
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今日はもう遅いから、明日の朝迎えに来るからね。
そう言って母親に少し話があると部屋から兄を残して二人は出て行った。
兄は母親達が出て行くのを見ると、こっちに近づいて、ベッドの端に座った。
一緒に行かないのかと聞くと、大怪我したのに離れる訳ないだろと俺を、腕のギプスや他の怪我を気にしながら抱きしめた。
無事でよかった。
もし…もし、口が死んだら俺も後を追う所だったよ。
その時、俺にずっと優しく慈しむように微笑んでいた兄が初めてポロポロと涙を流した。
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