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「何すんだよ」
「口君って、しっかりしてそうだけど、浮気性っぽいよね」
俺を玄関の廊下に投げたかと思えば、ガチャりと鍵を閉めて此方を見た。
「浮気性?まだ付き合って数日しか経ってないのに、浮気なんてするかよ」
「数日経ったら浮気しようと思ってるの?あの変な金髪と手を繋いでたけど、あいつと浮気しちゃうの?」
「お前、見てたの?」
いつの間に。と思うが、屋上の扉はまあまあ薄かった事を思い出した。
「浮気じゃないよ。授業までの時間が無かったから慌てて手を掴んだだけだよ。…ていうか、俺は夕兄も高橋にも恋愛感情は無いし、浮気なんてしないから」
「じゃあ、お義兄さんに弱いのは?家族だから?恋人は家族よりどうでもいいの?」
「どうでもよくなんか無いよ。なんでそんな事聞くんだよ。夕兄に何か言われたの?」
「そうだよ。言われたよ。お前なんか口君の家族でも無いからって…」
持っていた荷物を廊下の隅に雑に置き、俺の足を掴んで靴を脱がせながら話す蝮はどこか焦っている様だった。
ハアハアと息が荒い。
「……蝮?ほんとにどうした?顔がなんか熱いけど…熱でも」
「熱なんかじゃないよ。口君…少し静かにしてて」
「なん…っんぐ……う…あ……はあ…ま、むし…」
急に口内を貪るように口付けて来たため息が続かない。
プチプチと俺の学ランを脱がせて、自分の学ランも脱ぐ蝮に慌てて離れようとするが、上に乗っかられているため、逃げられない。
「やめ…やめろ…んぐ…まむ…し…」
痛くはないが、酸素が回らなくて頭がクラクラする。
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