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気になって、その匂いを辿っていくと路地裏の目の前まで来てしまった。
その路地裏は真っ暗で何も見えない。
でもさっきまで怖かった夜道が今は何故だか不思議と怖くない。
一歩。また、一歩。
ゆっくり歩いて入って行く度に匂いが濃くなってきた。
それになんだか水が跳ねたみたいな音がする。
近づいて行くと人の背中がうっすらと浮かんできた。
よく見れば学ランを着てる。
制服が自分とよく似ているから同じ学校かもしれない。
あれ?二人?一人はスーツらしいものを着ていて倒れてる。
何かあったのだろうか。
ピチャ
グチャ
変な音がする。
「あの、大丈夫ですか?」
「……何か用?」
「いや…その人……」
「今、食事中なんだよね」
「…食事…?」
「そう。ほら、まさに今食べてる所でしょ?」
食事中と言われても、こんな暗がりでしかももう一人は路地裏の行き止まりで壁に背を向けて倒れている。
「こんな暗がりで?…その人、なんで倒れてるん…ですか?」
「暗いところじゃないと食べれないよ。だって明るかったら人が沢山いて、捕まっちゃうもん」
「え?」
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