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「読みたいなら借りればいいよ」
「ああ、そっか。俺、ここ来たことないからさ、借り方しらないんだよね」
「口君一年生だもんね。知らないのは当然だよ」
「うん。……ウン?」
あれ、なんか違和感。
「俺、学年なんて教えたっけ?」
「よし書けた。ほら、行こう」
聞こえてないのか、言葉をスルーされて、勝手に俺の学年と組と名前をカードに書いた蝮は本を俺のリュックではなく、自分の鞄にしまった。
…おれ、組の方も教えたっけ?
「それ、俺の…」
「ん?これは僕が持っておくね。帰る時に渡すよ。いいよね?」
「いいけど…。というか、何処に行くの?」
その質問に蝮は笑顔をさらに深くした。
「秘密」
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