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「ほら、おいで」
木と白い柵に囲われた三角屋根の北欧風のお洒落な家がありそこに続くレンガ道は少しだけ御伽噺の魔女の家を連想させた。
「珍しい所に家建てたね。不便じゃない?」
深緑色の木彫のドアに近づくと蝮はポケットからゴソゴソと鍵を取り出した。
「そうでもないよ。僕しか来る人いないし」
「え?ここ蝮の家じゃないの?」
「僕だけの家だよ。高校に上がる時に…保護者からもらったんだ」
「もらった…?」
ガチャッと鍵を刺して開けると、俺の背中に手を添えて玄関に入れようとする。
中はとても綺麗で、一人暮らしとは思えない。
だけど、何故だか足が前に進まない。
「うん。1人だから別に遠慮しないで」
別に遠慮はしていないが、蝮がとんでもない坊ちゃんなんじゃないかと思った。
「どうしたの?入りなよ。お茶淹れるからさ」
「あー、うん。お邪魔します」
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