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「はい、お待たせ。ご希望のシチューだよ」
並べて待っていると、いい匂いのするシチューを両手に兄がリビングにやってきた。
「いただきます」
「はい、召し上がれ」
パクパク食べてると、兄の視線を感じる。
前を見れば、向かいの席で嬉しそうに俺が食べるのをガン見している。
「なに?」
「美味しそうに食べてくれるから、嬉しいな」
「ほんとに美味しいよ」
「ありがとう。また母さん達がいない時に作ってあげるね」
「うん」
「風呂沸かしといたから、食べ終わったら入りなね」
「夕兄は?もう入ったの?」
食べていると、兄はもう席を立ってシンクに皿を置いていた。
「朝入るよ。まだレポートがあるからね」
「大変そうだね。大学生って」
「大変だよ。高一が若く見えるくらいね」
自分の食べ終わった分を洗う兄はレポートが嫌だなあと、嘆いていた。
「四年生って就活?とかするんでしょ?」
「するよ。来年四年生になるから、就活地獄だよ」
「その時は癒してあげるね」
「ありがとう、本当にいい子だね」
「ご馳走さまでした。風呂入ってくるね」
ガタッと席を立つと、皿は洗っておくから置いといてと言うので、甘えさせてもらう。
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