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「口君の…お肉……いいの?」
「うん。ちょっとだけならいいよ」
学ランを脱ぎ、床にペタリと座っている蝮の前に座りワイシャツを捲って関節より下の腕だけを出す。
「痛いよ?」
「痛くないよ。蝮、お腹減ってるんでしょ?でも、全部食べないでね。一口だけならいいよ」
すると、恐る恐るといった感じで、蝮は俺の腕を掴んだ。
「食べ……えと…いいの?一口もくれるの…?」
「うん。いいよ。恋人だからね。特別だよ」
そう言うと顔を赤らめて、困り眉をさらに下げた。
蝮の開いた口が近づいてくる。
「い、いただきます…」
白い歯が俺の腕をツプリと貫く。
血が流れて、床にポトッと落ちる。
グチャグチャ。
ネチャネチャ。
俺の肉を食べている蝮は獣みたいだ。
勿論、痛みは感じない。
何かが体内で動いてるようにしか感じない。
何かってまあ、蝮の歯や舌だけど。
「ん、ん…はあ…ご馳走様。美味しかったよ」
「蝮」
「なあに?」
呼べば、アルコールが入っているのかと聞きたくなるくらい赤い顔がこっちを見た。
「血が付いてるよ」
ティッシュをポケットから出してゴシゴシと吹いあげると、蝮は子供みたいに笑った。
「口君のお肉美味しかったよ」
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