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その後の授業中も、高橋が勝手に一人で何かノートに落書きしながら笑ってたから先生に怒られていた。
「なんで俺だけに怒るかね」
「一番うるさいからじゃない?」
「そうか?」
「自覚ないの?」
昼休みになり、みんなが購買や学食に行く中、高橋が俺の背中に寄りかかりながらパックのヨーグルトをチューチューと飲んでいた。
というか、蝮との約束があるから離れて欲しい。
「高橋、あのさ俺今日…」
「口ってなんか怪我してる?」
「…え?し…てない…よ…」
何の脈絡もなく急に、隠していた蝮に食べられた所の周りを高橋が触った。
「ほんとか?今日お前右手ちょっとおかしかったぞ?」
「平気だよ。高橋ちょっと気にしすぎじゃない?」
「ならいいけど…なんかあったら言えよな?」
ヤンキーだけど優しい言葉を掛けてくれる高橋に、笑顔で応える。
「うん、ありがとね。でも俺、ちょっと今、用事思い出したから、行ってくるね」
「用事?俺も行っていい?」
「あー…俺一人で行くから…」
「そっか、行ってらっしゃい」
「行ってくる。…ごめんね」
大丈夫だと言う高橋を教室に置いて、走って屋上に向かう。
途中で先生に歩きなさいと注意されてしまったが。
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