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「口君」
「……ん…」
「ほら、起きて。買い物行こうよ」
あ、蝮だ。
そっか…買い物行くんだっけ。
「もう放課後だよ」
あれ?授業は?…ああ…課題手伝ってもらって出した後に寝ちゃったんだっけ。
誰か起こしてくれてもいいのに…。
高橋とか…起こしてくれなかったのか…。
「…いま…行く…」
でもなんか、すっごい眠い…。
「ほら、早くしないとキス、しちゃうよ?」
「…なんだそれ…漫画みたいな…台詞だな…」
「僕はキザなんだからいいんだよ」
それ、俺が言った台詞じゃん。
「ふふ……していいよ…」
そう言うと、整った顔が近づいて来る。
ほんとキス好きだよなあ……でも俺も蝮とのキスは好きだなよあ…
「かわいいね。僕も好きだよ」
顔に蝮の髪がパサッとかかる。
冷たい手が俺の頬を撫でながら唇を這わせてキスをする。
「…っふ」
蝮は少し長めのキスをするとすぐに離れた。
「…はあ……しちゃった。ご馳走様」
それじゃあ行こうと俺の腕を引っ張って起こすと、俺のリュックを代わりに持った。
「行こうか」
「待って」
「ん?」
「腕じゃなくて手繋ごうよ」
「そうだね、恋人だから腕より手がいいね」
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