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「えっ?」
蝮の声を遮るその冷たい言葉に、思わず後ろを向くと、そこには自分の車を横に停めた夕兄が立っていた。
「あ、夕兄…」
「なんでそいつと遊びに行くの?俺、朝に言ったよね」
「うん…そう…なんだけどさ…蝮とエプロン買いに行くことになって…え、と…」
言葉に迷っていると、夕兄がこっちに近づいて来た。
「そんな事はどうでもいいよ。ほら、帰ろうよ。エプロンなんて俺がいくらでも好きなものを買ってあげるから」
俺に手を差し伸べる兄が少し怖く感じた。
「でも…蝮と遊びたいから、ごめんなさい…」
きゅっと蝮と繋いでいる手に力を込める。
「…口君…」
蝮が俺を見てふわりと笑って優しく頭を撫でてくれる。
「おい、気安く可愛い俺の弟の名前を呼ぶな。頭を撫でるな。手も繋ぐな。……口、最近俺の言う事あんまり聞いてないよね。そいつと付き合いだしてからだよね?そんな不良みたいな頭の悪い奴の何がいいの?しかもこいつ人殺してそれを食べるんだぞ?口の腕をこいつが食べた時とか裏路地でキスした時にはこの不良を殺そうかと思った」
何時もの笑顔なのに、冷たい声でマシンガンのように話しす夕兄にやばいとしか言いようがない。
「…あ」
そうだ…そうだよ…夕兄って俺に盗聴器付けてたんじゃん…
自分がアホ過ぎる。
蝮とのキスとかを聞かれていたのかと思うと顔の体温が熱くなるのが分かる。
「…??口君、なんで口君のお義兄さん僕達の事を知ってるの?」
「いや、実は…」
「お前にお義兄さんなんて死んでも言われたくない!!このカニバ!!!!」
「ちょっと夕兄静かにして…!」
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