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俺を自分の方に引っ張ったかと思うと、俺のリュックを漁ったり、学ランの至る所のポケットに手を突っ込んできた。
「ふんふふ〜ん」
しかもご丁寧に鼻歌付きで。
「何してんだ!離れろ!クソが!つか口を返せ!」
俺と自分を引き剥がされて怒り狂ったのか、兄がカッターナイフをカチカチと伸ばしながらこっちに近づいてきた。
ああ、これは死ぬ。
「あっ、見っけー!」
そう大声で蝮が言うから何かと思えば、黒い小さな固まりを手にしていた。
それを見て、兄が固まる。
「…それ…」
「あれ?口君知らない?盗聴器だよ。口君の制服にずっとくっ付いてた」
「…あー…そこに入ってたんだ…」
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