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「それが無いと口の行動が分からないからだ!俺の言う事をちゃんと聞いてるか分からないだろ!!!」
またこれだ。
どれだけ俺の行動を管理したいんだ。
まあまあな窮屈さを感じる。
でも、これが無かったらいい兄なんだけどな。
「別にいいじゃん。口君は人間で、お兄さんの弟でしょ?ペットじゃないんだから、全部が全部聞いてくれる訳ないじゃん。口君には口君の人格があるんだからさ〜。お兄さんに口君の気持ちを妨害する権利はないよね」
お兄さんばいばい。
「蝮…?」
蝮が小さく何かを呟いた。
「行こう、口君」
「えっ……」
「口ッ!」
ぐらっと身体が傾いて、気づけば兄からどんどん離れて行く。
前を向けば、腕を引っ張られて走らされていると分かった。
「あーもー…夕兄怒らせちゃったじゃん」
「あはは〜口君のお兄さんって意外と怒りっぽいよね。僕、あんなに人の気持ちガン無視していこうとする人久しぶりに見たよ〜」
俺の腕を掴んでる蝮は面白かったと笑う。
「怒りっぽいていうか、蝮が煽ってたんじゃん……てか…あんなブチ切れてたの初めて見た」
「口君の事凄い好きだから羊の皮被ってたんだねー」
「…そうかもね。…はあ…帰ったらめちゃくちゃ…怒ってん、だろー…な…」
さっきの顔を見た限り、ほんとに刺されそうだ。
「じゃあ僕の所おいでよ」
「…っえ、はあ、はあ……いい、の?」
「勿論!イェーイ!お泊りお泊り〜!」
走りながらジャンプしたりする蝮に、どんだけスタミナがあるんだと思ってしまう。
正直俺はもう息があがってしまっている。
「じゃ…あ、お…邪魔する、ね」
「エプロン買ってからね!」
「まだ買う気…だったの?…はあ」
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