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ずっと走るのも疲れるため、途中で走るの辞めてうねうねと脇道を行ったり、まるで猫のように細い家の隙間をくぐったりした。
「よくこんな道…ていうか抜け穴?知ってるね」
脇道には人が殆ど通らない。会ったとしても一人か二人しか見ていないから、恋人繋ぎをしてもいいかと聞かれて、頷いた。
「ご飯食べて終わってそのまま普通の道を通る訳にもいかないからね。服も血が付いてるし、食べてる所を見られてもしょうがないし。…まあ、口君にはバッチリ見られたけど」
「ああ…それはごめん」
「やだなあ、謝らないでよ。僕は嬉しかったよ。普通に接してくれて…口君に会えてよかった」
「そっか。じゃあもう謝らない」
「うん。そうしてくれると嬉しい」
冗談の様に笑う蝮に釣られて笑う。
「俺も嬉しいよ。蝮に会えて嬉しい」
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