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目の前に立つのは今はあまり会いたく無かった琉聖だった。
固まる俺を他所に琉聖はゆっくり俺に近付いて来る。
「冷蔵庫にミネラルウォーターがあっただろう?」
目の前まで来ると伏せたコップをチラッと見て呟く。
「あ・・・でも、勝手に飲んじゃダメかな?と・・・」
「今日からお前はこの家の住人だ。この家の物は好きに使って構わない。」
少し高い位置にある瞳が俺を見下ろして呟く。
「・・・分かった。」
琉聖と2人の空間に息苦しさを感じて俺は俯きながら小さく言うとその場を立ち去ろうと歩き出した。
が、歩き出してすぐそれは琉聖の手によって阻まれた。
「・・・何?」
右腕に違和感を感じて視線を向けると、琉聖の長く骨張った指がそれを捉えていた。
自分の腕から視線を上げて琉聖を見る。
相変わらずの無表情に何がしたいのかいまいち理解出来なかった。
「琉聖?」
じっと俺を見詰める琉聖の名前を呼ぶと微かに瞳が揺れた。
「さっきは・・・悪かった。」
突然の謝罪に俺は首を傾げる。
それは何に対しての謝罪なんだろうか?
不思議な顔をしてただろう俺に、琉聖が少し顔を歪めた。
「性欲処理とか言って・・・悪かった。」
そう言うと瞳を逸らして俺の腕を掴んでないてで頭を掻いた。
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