アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
.
-
なんで、なんで晴海が来てるんだ!?
くそっ…
「響音さん。いましたか?」
「ううん。それがいないの…。響也早く来ないかしら…」
どうする?今、出て行っても見つかっても晴海がいる。晴海とは顔を絶対に合わせたくないのに…!
「雪華…?」
「っ!」
「そこにいるの…?」
やばい、見つかる…!
「雪華様っ!!」
ーーギュッ
「雪華様…っ」
「やめろ!響音!触るな!」
「何故です!嫌です!離しません…っ」
「雪華…」
「っ…」
「なんで…」
「……なんでか、知りたいか?」
「俺は、Ωでみんなからいじめられたんだ。けど、お母さんもお父さんも曉だって俺のこと心配してくれてた。けど…」
「晴海が生まれたんだよ。」
「響也さん!」
「響也!」
「そうだ…。みんな晴海、晴海って言って俺の相手をしてくれなくなった。」
「そんな…ごめんなさい…でもっ」
「そんなの聞きたくないっ!俺はいらないんだよ。この世から消えなきゃいけない存在なんだ!」
ーーガチャンッ
すると、今までいた屋上の隅まで行き、柵を越える。
「雪華様っ!おやめください!」
「もう…いいんだ。」
「だめだよ!雪華!私のせいなんでしょ?なら私が気をつけるから!雪華はしなないで!」
「やめろ!おいっ!晴海!」
「晴海!やめろ!揺らすな!今揺らしたら雪華がっ!」
ーーガチャンッガシャンッ
「うわっ」
ーーズルッ
その瞬間、時が止まった気がした。フワッと雪華が浮いた気がしたのだ。
「あ…響也っ」
「雪華っ!」
ーードサッ!
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
87 / 105