アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
15
-
それから僕は笑うことがなくなった。感情を表に出すということが怖くなって僕は感情を全て押し殺した。
「……き、ゆき、、おいゆき!おきろ!」
「う、うーん。あれ、僕寝てた?」
「大人気アイドルの撮影で寝る人間はお前だけだと思うぞ。、、ってゆき、泣いてんのか?」
「えっ?」
緋絽に言われて初めて自分の頬に伝う雫に気がついた。
「あー緋絽、ゆきちゃん泣かせたー!」
「俺じゃねー!こいつ、一人で泣いてたんだ。」
「悪い夢でも見ちゃった?」
「いえ、まぁそんなとこです。」
「てか、お前泣けたんだな。」
「どういうことだよ。」
「いや、お前全然表情変わんねーじゃん。笑いもしねーし泣くとこなんて想像出来なくて。」
「そういえば、高校入ってからは泣いたり笑ったりしなくなったな。」
「まじかよ。つまんねー奴だな。」
悪かったな、つまんなくて。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
15 / 98