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賭け事
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「俺さぁ?
人が苦しんでんの見の、好きなんだよねぇ」
やだ。もう先はわかってる。
わかってるから、それ以上言わないで…
耳を塞いで、頭を振る。
だんだん、視界が霞んで…
そこに、センパイがいるような気さえしてくる
「こいつらと、喧嘩してくれない?
勝ったら、夏希くん開放するし、
お前らが負けたら、死刑な?」
…なんで、そんな
圧倒的な数の差、普通に見て勝敗はわかる。
わかりきってるのに
それでもなお、その数の力を振り回す。
遥希センパイも、おんなじだった、な。
「わ、ごめん。勘弁してー!!
俺ら、喧嘩とかできねーし…!
負けるのわかってて、命とか賭けらんねぇ」
渚、ふざけすぎじゃない?!
わざと…だよね??
そうじゃなかったら、よっぽど無神経だよ
「バカじゃないの?乗るわけないじゃん。
第一、俺らもうなんの関係もないし。
こんなやつ、どーでもいいから帰るわ。」
湊が、オレを冷たい目で見てくる…
いつだって、優しい目で見つめてくれてたのに
湊も、そんな冷たい目できたんだね…
うそ、だよね??
だって、助けに来てくれたじゃんか?
走って、ここまで来てくれたんでしょ?
ねぇ、湊…嘘ってわかってる。
けど…いかないで…
オレもうワガママ言わないから…
…もし、嘘じゃなかったら??
そう考えただけで耐えられない…
もし本当に嘘じゃないなら
オレ、死んでいい??
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