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―ピンポーン
「オイ、お前ら行け。」
「うっす!」
数人がドアの方へと行く。
それに伴って、オレの手は自由になった。
―ガタンっゴトゴトっっ
「…め、…くそっ…この…!!」
「なんだぁ??騒がしいなぁ!!」
壮介が「うるせぇーなぁっ!」と
俺を殴った時
―ガチャンっ
「警察だ!!!」
そこには、正義のヒーローの様に見える
大人が立っていた。
「おいおい、マジかよーーー」
観念したように見えるけど、
その手に光る刃…
「ベタだけどさぁ?
こいつ、どうなってもいいワケ??」
オレの首に当てられる、冷たいもの…
「こいつさ、今相当参ってるんだよね。
オレがいなくなったらどうなるかな??」
いなくなったら、楽になるだけなんだけどな
でも、この言い方じゃオレが
こいつに依存してるみたいだ。
もちろん、警察にはオレとこいつの関係が
わからないから
「…っ!!」
効果てきめんだ。
…もうやだよ。
結局、助けてくれないんじゃん。。。
―カシャンっっ
「…?!!!」
「握れ。」
「なに…?」
もうひとつのナイフ…
オレに持たせて、どうするの??
死んでもいいよって、こと???
『湊のあの冷ややかな顔みたか??
どうでもいいって口だけじゃないような…
あいつ、お前の姿見て嫌んなったんじゃね?
こんな汚ぇやつ、もう触れねぇってさ。
かわいそうに…
誰からも愛されなくなっちゃいましたねー』
耳元で、畳み掛けるように。
「ひっ…うっく…み、な、…っっ」
もう、嫌だ。
湊は、オレのこと嫌になったんだよ…
―ツーーーっ
―ポタ…ポタ…
壮介の言うとおりにさ…?
―ツツーーーっ
―ポタポタ…
こんなに、汚いオレなんか
―スパ…
―ポタタタタタ…
消えて
「居なくなっちゃえばいいんだよね。。。」
「…?!!夏希くん!!!」
―スパンっ
―ボタボタボタボタ。。。。
床が紅く染まっていく…
痛い、のかな??
わかんないや…
だんだん、瞼が重くなって
ああ、オレ死ぬんだって
ばいばい。哀しい世界。
今度は、愛してくれる人が見つかるように…
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