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予感(湊)...2
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いつも通っている、その道を歩いて
『日和夏希』とプレートの出ている扉を開ける
「こんにちはー」「ちわーーっ」
「あぁ、待ってたのよ!
また、湊くんのこと呼んでたわ」
「あぁ…なんか、照れますね(笑)」
「湊くん、元気になったみたいでよかったわ」
お母さんにまで心配かけていたのか…
「はい、おかげさまで」
夏希のおかげで、ちょっとだけ元気になれた。
「…み、な...と」
「「………?!!!」」
「あら、今日は良く喋るわね?」
「い、今…俺のこと…」
「湊って、言ったな…」
「二人共聞くの初めてだったわね。」
驚きすぎて、一瞬自分の名前だってことさえも
わからなくなってしまったぐらいだ。
「…み、なと」
「夏希?!俺、来たよ??!」
手をぎゅっと握る。
前に比べて、心做しか痩せた様な気がする。
痛々しい傷は、ずいぶん前に抜糸されていて
なのに、無意識に掻いたらいけないからと
包帯やらなんやら、ぐるぐる巻になってる。
「…なんか、顔色よくね?」
「ね。今にも、起きそう。」
―きゅっ
「今!!!
俺の手、握った!!!」
久しぶりに、俺に応えてくれた。
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