アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
帰ろうか(湊)
-
「じゃあ、帰りましょうか。
雨もやんだしことだし。」
「そうですね。」
さっきまで幸せそうに笑って
喋っていた夏希の表情が曇った。
「もぅ、帰っちゃうの??」
うるうるの瞳……
そんな目見つめられたら、俺は帰れません。
かわいいんだよ、ほんとにもう。
「………湊くん、夏希が可愛いのは
よーーーくわかったから、帰ろうね。」
や、お母さん。
わかりました、わかりましたから
手を離してくださいぃぃぃぃぃぃぃぃ…!!
「じゃーね、夏希!
ちゃーんと寝るのよ!」
―カラカラカラ…
「やぁーっと出てきた」
そこにたたずむのは、少々怒り顔の渚。
あれ?
そういえば「渚、なにしてんの??」
その一言が悪かった
「なにしてんの?じゃないわっ!
あんないい雰囲気のなか、入ってけねーわっ
おかげ様でゲームのレベル3つ上がったわ!」
と、俺のこめかみをぐりぐり
「スイマセン。
帰りにコンビニのチキン奢るんで許して…」
「あら?湊くん、何言ってるの??!
今から、食べに行くわよ?
渚くんもよ。」
うぇ?!!!
聞いてないです、お母さん。
「夏希が目覚めたんだものー。
ファミレスにでも行きましょうよ!」
「っしゃぁぁぁぁ!
ありがとうございますっっ!」
「じゃあ、お言葉に甘えて…」
それから、俺達は病院周辺のファミレスに
行くことを決めた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
104 / 193