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やめて(渚)
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『遥紀センパイ…
あの、こんなこと―――』
『やだっ!!!やめて!!!』
『センパイ、好きです』
『センパイなんか嫌いだっ!!
オレの前から消えてなくなっちゃえ!!』
なんだろう。
なんで泣くんだろう……?
どうして、俺を睨むの??
何もしていないじゃないか。
どうして…
「はっ。。。」
時計は6時半を指している。
下の階から、母さんの声が聴こえる。
「渚ー、ごはんーーーー」
「おう!」
返事して、明日の提出物やらを確認…
見事になんにもやってねぇよ
昼寝のつもりが爆睡、か。
見てた夢を忘れたわけじゃない。
けど、覚えていたくない。
認めたくない。
夏希が、俺を「遥紀だ」と言った時
どっかで「そんなわけあるはずがない」って
笑ってたんだ。
でも、夏希は俺の大事な友達だから
怖がる原因は少しでも取り除いてやりたかった。
外見だけだろ?似てるだけだろ??
たまたま、言った言葉が口癖だっただけ…
遥紀の記憶なんか、蘇るわけがないんだ。
俺は、遥紀じゃない。
そんなの認めない。
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