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蘇る…(湊)
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はぁ……
夏希が起きたら謝ろう。
「…や゛っっっ」
夏希??
おでこにあるのは水…?
じゃなくて、汗?
「や、め」
起こさなきゃ!!!
「夏希!起きろ!!!!」
「やだっ!!!センパイっっっ!!!」
ガバッと起きて、叫ぶ。
息を切らして泣きそうな目でこっちを見る。
「こ、わかった」
「うん。もう大丈夫だよ。」
「怖かったぁぁぁぁ、湊ーーーー」
寄っていった俺の背に手を回して、
抱きついてくる。
その背を落ち着かせるように擦る。
「はぁ、もう大丈夫。
ありがと。」
「うん。
あ、のさ…」
夏希は少し首を傾げて、
「なに?」と先を急かされる。
「さっき、ごめん。
夏希が聞きたいなら、話すよ。記憶。」
その言葉で、体をこわばらせる夏希。
「も、ういいよ。も、聞かなくい…
知りたくない……」
「そ、か。」
できるだけ優しい顔で笑う。
夏希は、安心したような顔を見せたけど
その笑顔が、
上辺だけだって俺は気づいていた。
大丈夫じゃないって、顔が物語ってるよ。
けど、知らないふりをする。
指摘されたくないだろうなって思ったから。
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