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蘇る…(夏希)
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『俺ら関係ないし、どーでもいい』
言い捨てられて、
どこかへいってしまう……
行かないでって言っても、振り向いてさえくれない。
『見たか?■■■のあの冷たい目』
『お前なんかもう、生きてる意味ないよな』
ああ、これはなんだろう。
広がる赤い液体…
怖い、湊助けて…
助けて、助けて、助けて!!!
重く感じる足を必死に動かして、
湊の後ろ姿を見つける。
少し安心して、声をかける。
なのに、振り向いてくれない。
肩をつかんで振り向かせると…
「お前なんか、もう関係ない。」
見たこともないような、冷たい目で。
「あ、ぁ…」
湊は、歩みを止めない。
動けないオレを置いてずんずん前に進んでいく。
「ばいばい、夏希。」
そう言って、扉を閉める。
どういうこと??なんで??
湊が……湊が…!!!
嫌、だ。
行かないで。お願いだから、側にいて。
「いや、いやいやいやいやいや…」
「夏希、しっかりしろ!!!
夏希っっ!!!!」
肩を掴まれてる、気がする。
もう、夢なのか現実なのかさっぱりわからない。
怖い。ただ、怖い。
湊があんな目をオレに向けてくることが怖い。
オレが今、怖がってるのは
遥紀でも、さっき出てきた人でもない。
他でもない、湊だった。
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