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遥紀(湊)
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「それで、俺のメールにも電話にも反応無しってことか」
「……悪い。」
「気にしてないから、謝んなくていいけど…」
俺は、一つだけ気になることがあった。
渚が遥紀だと気づいたとき、夏希は渚と遥紀を区別出来なかった。
渚が自分は遥紀の生まれ変わりだとわかった今、
裕翔と夏希がタブってしまうんだろうか。
「今日も夏希に会いに行くけど…行かないよな」
「ぁあ。ごめんな。何するかわかんねぇし
当分はやめとく。」
苦しそうに笑う。
『何かしそうだったら、俺止めるよ?』
とは言えなかった。
もしも、最悪の事態になったら
俺が渚に何するかわかんないから。
それにやっと治ってきた夏希の傷を増やすようなことは
極力したくない。
渚は、
「遥紀の記憶がコントロールできるまでは、
夏希には会わない。」
と悲しそうに笑っていた。
また、俺は何もできないのか…
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