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デート(湊)
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それから、授業のノートやら課題やらを届けに
一応毎日夏希の所には通っていた。
けど、夏希はデートの話は最低限せずに
もくもくと勉強していた。
「湊ー、ここ!ここの式って、何?」
「あー、それはこの公式を変形させたやつ。
これについて整理したらこうなるの。」
「あぁ、ホントだ。ありがと。」
実は、夏希はちょっと賢い。
学年の上位4分の1以上ってところ。
対する俺は、夏希にはいつも負けるけど
同じく上位4分の1には入っていた。
ちなみに、渚は ああ見えて、賢い。
俺よりも夏希よりも、賢い。
………理系科目だけは。
文系科目は、見るも無残な結果。
あんまり言うと可哀想だし、やめとくけどね?
「あ、明日退院だよね。おめでとう。」
「うん。だから、家に会いに来てね?」
はいはい、かわいいこと。
「いつも通り、授業ノート届けに行きますよ」
ほーら、ニコニコしちゃってー!!
「夏希ー?」
―ちゅっ
「な、なに?!!」
夏希のほっぺたにクリーンヒットっ!
「つい、つい!じゃねー」
ぽんぽんと頭を撫でると、夏希はぼーっとしながら
「じゃあね。」
と手を振った。
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