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嵐の前の静けさ(湊)
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電気を消してから、暗い中で明日の行く先を考えていた。
まず、バスに乗って駅まで行って
駅の改札前で渚たちと待ち合わせて…
プラネタリウムを見に行く。
プラネタリウムのレストランでご飯を食べて
少し暖かい気候の中で、外でのんびりしつつ
ゆっくり帰ってくる。
これで、夏希も楽しめるはずだ。
歩き疲れても、日が落ちるには時間があるから
無理して早く歩こうとしなくていい。
俺らは散歩している気分で、ゆっくり歩けばいい。
渚たちも賛成してくれたし、
夏希のことを考えて、場所も決めてくれた。
「…み、なと。もう、寝た?」
申し訳なさそうな声。
「起きてるよ?どうしたの?」
しっかり顔を見つめると、安心した顔になって
「ふふっ」と笑った。
「ねぇ、くっついてていい?」
と、俺のパジャマの胸のあたりをぎゅっと握っている。
「抱きしめてあげよっか?」
おいで、と目で言えば
嬉しそうに腕の中へやってくる。
優しく包むと、夏希は「おやすみ」と言ったなり
寝息を立てて寝てしまっていた。
俺は、少しの間夏希の寝顔を眺めながら
頭を撫でてみたり、きつく抱きしめてみたり
好き勝手していた。
気が済むと、俺も眠りについた。
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