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嵐(夏希)
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「渚の彼氏はどんな感じの人なの?」
「先輩だよ。綺麗な感じの。」
へぇー。ふぅーん。
渚ったら、いつの間にそんな綺麗な人と仲良くなったんだ?
オレが病院で寝てる時に……。
あー、相談とかされたかったなぁ。
応援もしたかったなぁ。
………今からすればいいか。
「あ、夏希!湊!」
渚だ!
「渚ーーっ」
ぶんぶん手を振る。
隣にいる人が、夏希の彼氏?
身長は同じくらい……?
それなのに、渚のほうが大きく見える。
つまりそういう位置なんだろう、察したよ。
「智紀先輩。今日は、よろしくお願いします!」
湊が軽く挨拶する。
………とも、き?
返事をせずに、こっちをじぃっと見つめてくる先輩。
「夏希………。」
恐る恐る、声を出す先輩。
「新しい……、恋人出来たんだね。」
あ、れ?
オレ、まだなんか忘れてる気がする……
「あの時は……、ごめん。」
あ、
「ナイフ、の?遥紀センパイ、と同じ」
思い出した。
『僕のものなら、女の子抱けなくていいよね』って
笑って、オレの体にナイフを立てた
あの人だ。
「と、も先輩…」
遥紀センパイの生まれ変わりと同じくらい
恐れていた
会いたくなかった
オレに、前世の記憶が戻った
その原因を作った人。
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