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二人の昔(智紀)
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「夏希くん、付き合ってもらえないかな。」
「えっ?!どこに、ですか?」
「えっと………そうじゃなくて。」
「………?」
「僕の恋人になってくれませんか?」
ずっと、委員が一緒で。
振られるのも覚悟で告白した、中学の卒業式。
1年と半年?
僕にしては長い間、ずっと好きだった夏希に
告白した。
――また、キモいって言われるんだろうな。
「えっと……。センパイ、知ってたんですか?」
想像とは違う反応。
戸惑ったのを覚えてる。
キミが僕と同じだなんて、全然気づかなかった。
程なくして、僕達は繋がった。
俗に言う、セッk……やめておこう。
それから、僕らは幸せだった。
僕が高校生活になかなか慣れなくて、ストレスを抱えていても
いつだって、夏希が僕の癒やしになって
僕のことを支えてくれていた。
僕は、ずっと大切にしようって
おもってた。
でもさ、その想いって案外脆かったのかな。
「あははは、ばかじゃん!」
他の男と、軽く叩き合いながら笑ってる
夏希を見て。
嫉妬した。
それで終わればよかったのに。
「なーつきっ!」
「おうっ…あぶねーなっ」
後ろから来た女の子が、夏希に抱きついたんだ。
それから、僕は必死だった。
夏希の手を引いて、家に連れて行って
犯した。
嫌だと痛いと泣いている夏希を力でねじ伏せて。
夏希の中学生活残り数日の話だった。
それから、程なくして夏希は僕と同じ高校に見事に合格した。
夏希が入学して数日のこと、
またやってしまった。
今度は夏希にナイフをつきたててしまった。
それから、僕らは疎遠になって
数日後に
「別れてください」とだけ書かれたメールが届いた。
僕は、そんなことさせるかって思ったけど
それでもそれを言うのをやめた。
もう、僕は夏希のそばにいる権利がないと思ったから。
4月上旬の事だった。
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