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そうだよね(夏希)
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………遠い。
この学校、校門から玄関までこんなにあったっけ?
もうひとつ言ったら、
玄関まで行っても、今度は教室まで歩かなくちゃいけない。
エレベーターの使用許可(湊と渚つき)があっても
正直キツい。
だんだん、足が重たくなってきて
隣を歩いていたはずなのに、二人の背中が見えてくる。
そりゃ、そうだよね。
2ヶ月半ベットの上で、足動かしてなかったんだし。
つい最近、支えなしで歩けるようになったとこだし。
筋肉落ちたなぁー。
「夏希?」
ふと、湊に呼ばれて驚く。
少し心配そうな顔。甘えるべきか、歩くべきか…
考えていると、不意に渚に鞄を取られる。
持てるよ!と言おうとした隙に、湊がオレの腰に腕を回す。
「こっちのが楽?
肩に手まわしていいからね。」
わわわわわわわ…
イケメンさんがオレのすぐそばに…!!!!
「あ、うううぅ」
あつい、あつい!
体が熱いよっ?!!!
「おい、湊。夏希が真っ赤だ。」
渚に言われて、言うなよっ!と睨む。
それに対抗してか、してやったり顔が帰ってくる。
くそぅ。こいつら、絶対楽しんでやがる。
なんか仕返ししてやるっっ!
「夏希、着いたよ。すごいね、歩けたじゃん!」
「へ?」
目の前には、下駄箱。
どうやら、玄関についたらしい。
気づかなかった…。
靴を脱いで、下駄箱からすぐのエレベーターに乗り込む。
と、同時に湊に巷で噂の壁ドンをする。
10倍返しだぁぁぁぁっ!!
「湊ぉ、」
仕返しその一、猫なで声と上目遣い。
「んー?何ー?」
「もう、歩けなーい」
仕返しその二、ワガママ。
「抱っこしてあげようか?」
「んふふふっ♡」
仕返しその三、ちょー嬉しそうな顔。
そんで、手を首に回す。
後ろの渚が、「おい、やめろって」と言っている気がするが
気にしなーい
「え、ちょっ?夏希??!」
やってやらぁっ!!
「ありがとっ」
―――ちゅっ♡
ぼっ、と赤くなる湊。ウブなやつだなぁ♡
満足、満足。
と、肩を掴まれて形勢逆転。
今度は、壁ドンされる。
目が点だ。なんで?
「やられっぱなしで、済むと思った?」
目が怖い、目が怖い!
「いただきまーす」
「ふんぅっっっ!」
――ぢゅううっくちゅくちゅ
耳をふさがれてて、頭に音が響く。
湊が、オレの口の中ぐちゃぐちゃにしていってる…
やばいぞ。これは。
足の力抜けてきたのに対して、
あらぬ所が重力に逆らいだした。
「ふんんんんっ」
「まだ、だよ。」
いや、終わって!!!
それかエレベーター着いて!!
さすがに渚がかわいそうっ
―ぐいっ
「っあ!!」
股の間に足突っこまれて、あらぬ声が…
今更、口を閉じたってもう遅い。
変なスイッチ完璧に入っちゃったよ。
―ドアが開きます
そして、到着。
オレはいろいろ収めるために、とりあえずトイレ。
さすがに、学校のトイレで抜けないっつーの!
どーすんの、これ…
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