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集合!(湊)
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「はぁ…」
疲れたって、夏希の声。
でも、スッキリしたのか足取りは軽い。
歩くのが遅いのに代わりはないけど、ね(笑)
「わ、最悪…ベトベトする…」
あと、誤解が無いように言っておきます。
俺、なんにもしてないからね?
本当に、待ってただけ。
夏希には、指一本も触ってないから…
自分はシたのかって?
………しました。
――カチャッ
「湊ー、渚がいなーい!」
「え?なんでだろ?教室には行ってないだろうし…」
と、角から忍び寄る一つの影…
「夏希ーーーーっ♡」
夏希に飛びついて、抱きしめる。
戯れてるだけならかわいいで済むんだろうが、
この人の場合、昔のこともありそう平和でいられない。
「とも先輩?!なんで?」
「俺に会いたくて、自習サボったんだと。」
あとから、同じ所から来た渚に
夏希に着いていた智紀先輩は剥がされた。
「えへへ、渚くんかっこいー♡」
「や、どこのあたりでそうなった。
わかんねぇよ。」
素っ気なく言ってるくせに、渚は先輩の頭撫でてるし。
仲いいなぁ、本当。
全員揃えば、夏希も気が楽なんじゃないかな?
「教室、行こうか。」
「僕も付いて行ってもいい?」
「や、とも先輩。だめ。」
夏希が拒否するのは多分、先輩のことを思ってだろう。
けど、その理由なら先輩も気にしないはずだ。
「なーに?夏希。僕の印象が悪くなるから?」
こくりと頷く夏希。
渚も先輩も予想通りの反応だったようで、すこし笑う。
「そんなこと、気にしないで。
大丈夫だから!ね?」
「うん、わかった。」
そう言うと、夏希は笑顔に戻って
休み時間になったために廊下の人が増えて来た頃
夏希が教室の扉に手をかけた。
―――ガラガラガラっ
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