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消えて無くなって...2
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「はは、そう、みたい。
湊の言う通り。」
気づいたら、もう手の届く距離に湊がいて
距離を置こうとした頃には
もう遅くて
抱きしめられた。
「夏希?
俺は、佐藤遥希じゃない。
夏希のことを、言いふらしたり
ひどいことしたり
絶対に、しないから。
俺の前から、消えたりするな。」
そう言われたって、
もう怖くて。
オレは、教室の窓の方へ走った。
湊は焦っていたみたいだけど
窓枠に足をかけて、
「湊。嘘ついてごめん。
大好きだった。ばいばい。」
オレはまた、宙に浮く感覚を味わった。
でも、なにかおかしかった。
湊の声が、匂いがすぐ近くでするんだ。
「お前だけは、死なせない。」
って、はっきりと。
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