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記憶...2
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「倒れるほど頭痛がひどかったと。
そして、記憶障害…ですか。」
今は、お医者さんと母さんと
診察(?)みたいなことをしている。
湊がオレをかばって落ちたため
オレはほぼ無傷。
湊は代わりに、骨を数本折った。
隣のベットで寝ている。
病室で診察をしているため
湊も参加者だった。
「えっと、
俺の前で少なからず2回は倒れてます。
それで、2回とも悪夢のように
前世の記憶を見たみたいで…
今は、その記憶が無いようです。」
母さんは目を丸くしていた。
湊がオレのことをよっぽど観察していたことが
驚きで仕方ないんだろう。
それもそうだ。
息子が彼女じゃなく、彼氏を作っているのを
昨日、知ったばかりなのだから。
湊の話を聞いた医者は
「無理に思い出させない方がいいです。
むしろ、もう思い出さないほうがいいかも。
前世の記憶があったことを
忘れたほうがいいんじゃないでしょうか?」
と言い放って
次の診察に行ってしまった。
オレの中にあった
前世の記憶は、命の代わりに
落ちたみたいだ。
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