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幸せ...2(湊side)
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「夏希?」
「なにー?湊、急に真剣な顔して」
俺の頬に手を当てて、
おでこ同士をひっつけて
キスする前みたいに真っ直ぐ。
夏希は俺の目を見据える。
きっと、俺が話す事をちゃんと聞くことを
示しているんじゃないか
と思った。
「責めてるわけじゃないから、
これからは、こうして欲しいってだけだから
夏希は自分の事責めたりしないこと。
わかった?」
「うん。」
「夏希、辛いことがあったり
例えば、
俺も疑わなきゃいけないようなことでも
俺じゃなくていいから
誰かに話して、溜め込んじゃダメ。
俺は、夏希に全部思い出してほしい。
もしも、それが夏希を苦しめるなら
俺が、夏希をちゃんと見てるから
苦しい。って言っていいんだよ。
俺は、何があっても夏希の味方だから
もっと甘えていいんだぞ。」
夏希はポロポロ泣きながら
「うん、うん」って相槌をうちながら
しっかりと聞いていた。
俺が、話し終わると
幸せそうに笑って「ありがと」って
可愛くて、
ここが病院だってことも
俺の骨がくっついていないのも無視して
抱きしめて
キスをした。
夏希は、幸せそうに笑ったあと
また、頭を抱え始めた。
「い、たい。。。」
顔を苦痛に歪めながら。
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