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苦
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「夏希、大丈夫だから。
深呼吸して。」
湊が優しい声で囁きながら
ゆっくりとオレをベットに寝かせて
トントンと赤ちゃんをなだめるようにする。
すごく安心して、心地いい。
だからって、頭は痛いまんまで
辛くて、自然に涙が出てきて
「湊。。。いたい。。。」
「看護師さん、呼ぶ?」
「や。」
湊がどっか行くのが嫌で、
側にいて欲しくて
湊の服の袖を持っている力で
ぎゅっと握った。
すると、オレの気持ちがわかったように
湊は少しだけ笑って
「ナースコール。
俺が動かなくても、
これ押せば看護師さんくるから、ね?」
クスクス笑いながら、ナースコールを押す。
すると、ホントにすぐに看護師さんが来た
オレは、頭が痛くて意識はあるものの
もう喋りたくなかった。
だけど、全部湊が説明してくれた。
看護師さんが、湊をどかそうとすると
オレが、袖を握っているのが見えたようで
湊が
「離さないもんで…ここにいていっすか?」
というと、看護師さんも納得したようだ。
それから、お医者さんがきて
痛み止めの注射をうたれて
オレは、静かに眠りについた。
オレは、朝起きても湊の袖を握ったままだった
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