アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
親友...2
-
夏希は約束していた3学期の始業式になっても
学校に来ることはなかった。
1ヶ月経った頃、
一度だけ夏希にプリントを届けに行った。
玄関でお母さんと話していただけで
夏希は、俺の声を聞きつけたようで
自分の部屋の扉を乱暴に閉じると
階段を駆け下りて
俺の前に来ると
俺を睨みながら「出てけ。」と
冷たい声で言い放った。
小さい手をぎゅっと握って
震えてる体を一生懸命 抑えていた。
一緒に来ていた湊は、
俺にだけ「ごめん。」とつぶやいて
夏希の肩を抱いて部屋に戻していった。
なんでだよ…
俺の隣は夏希で、夏希の隣は俺で
ずっと、バカやって笑ってたのに
楽しくて楽しくて仕方なかった時間も
全部、消えちまったみたいだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
50 / 193