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キミHOLIC...4
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オレの席は人が一番来ない
窓際の一番前になっていた。
先生から特別な許可が出て、
湊と席をくっつけている。
凄く居心地が良かった。
吐き気も収まっているし、大丈夫だ。
―ガシャンっっ
「あれぇぇぇ??
男好きの夏希くんじゃーーーん!」
背中がとてつもなく痛い…
湊が凄い顔してる。
どうやら、椅子を後ろに倒されたみたい
誰なんて、わかりきっていた。
トラブルメーカーのあの男。
「お前、何してんだよ!!!」
「てめぇ、何してくれてんだっ!」
湊と渚が即座に怒鳴る。
オレを、かばうように囲って。
「夏希、大丈夫?」
「うわぁぁぁ、二人とも目覚ましなよー
そいつ、誰でもいーんでしょー?」
「バカにしてんじゃねぇ。
こいつには、湊だけだ。
あんま言ってると、ぶっ飛ばすぞ。」
やばい、嬉しいのに
気持ち悪い。怖い。頭は痛くないけど、
じんじん背中が痛んで。
「みなと。」
「何??」
意識が飛びそうになるといつだって
湊が側にいてくれて
「みなとに、頼ってばっか…
オレ、自分で…っほけんしつ、いく…」
「馬鹿言ってんな。頼ってくれて嬉しいのに。
俺が連れてってあげる。」
「んふふ、ふ…ありが、と」
―カクンっ
「無理しなくていいよ。
怖い思いさせてごめんね。」
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