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マボロシ。...2
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「いーい、愛情だこと。
もう最期だろうから、
言いたいこと言っとけよー」
ご機嫌な様子。
それが逆に怖い。
さっきまであんなに怒ってたのに…
「夏希、大丈夫??
縄、今解くから。」
壮太が「風呂、風呂ー」と出て行ってしまうと
湊が寄ってきてくれる。
…でも、夢でしょ?
オレもう、死んでんだから。
「夏希?俺のことわかる??」
「み、なと。
目、覚ましたら消えちゃ、で、しょ?」
涙声ってやつ。
そしたら、湊がほっぺたを引っ張って
「何いってんの??現実だよ。」
そっっかぁぁぁぁ。
湊が、助けに来てくれたんだね。
「湊、早くこっから逃げよう。
壮介が来ないうちに。」
「あぁ。」
渚と湊はそんな会話をしていても
俺は、どうも動けないし
服もどこにあるかわからないし。
「とりあえず、警察に連絡……」
警察?!!なんて呼んだの?!
「そんな、呑気な…!!」
「このままじゃまた同じ目に合うかもしれないだろ?!
あいつ、放っとけっていうのか?!
夏希がいつ攫われるかもわかんないのに?!」
「それは…」
どうも、警察が来てからになるようだ。
そんなとき、
―ガチャっ
恐ろしい、その音がした。
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