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予感(湊)
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「渚ぁー?!夏希のとこ一緒に行かないー?」
「行く行く!!ちょいまちっ!」
「おうっ!」
今日で、夏希が眠ってから2ヶ月半。
桜がそろそろ咲き出す頃だ。
学校は今日から新学期。
俺も、渚も晴れて高校二年生。
夏希は、ギリギリだけど進級できる。
クラスは3人共同じ。
…2年生は学校に通えるようになるかな?
―♪ピコピピコピコンっ
「電話?!ケータイ…」
表示には『お母さん』と。
「はい、もしもし!湊です」
「あぁ、湊くん??
そろそろ学校終わったかしら、と思って。
夏希の手がピクピク動いたのよ!!
早く来てね!」
「そうなんですか?!!
渚連れて、すぐ向かいます!!」
ほら、ね??
夏希は絶対に起きるから。
今はすごく寂しいし悲しい。
けど、夏希に話せるような楽しい日々を送ろう
って頑張ってるつもり。
…下向いてばかり居られないから。
無理矢理、前見て笑ってる。
夏希が起きてくれたら、
そんな俺の努力も報われるかな?なんて。
「湊ーーっ!おっまたぁー!
しゃーっっ!プリントも持ったし行くか!」
「おう!!夏希の手が動いたそうなんだ!」
軽い足取りで、夏希の処へ向かう。
早く、起きて、笑ってよ。
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