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笑顔(湊)
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「あはははは、渚くんばかねえーっっ」
「ちょっ、ひどいっすよー(笑)」
「はははは…」
病院でこんなに騒いでもいいのだろうか。。。
今日の始業式で渚が爆睡して、
終わったあとも俺に起こされるまで寝てた
って話して盛り上がってるんだけど………
ここ、病院ですからねっ?!!
夏希は起きはしないものの、
すごく穏やかな顔をしていて。
見てるだけで和む。
「あら、外が暗いわねぇ。
そろそろ帰りましょう。」
「はい、そうですね。」「あいよー」
「じゃあね、夏希。また来るからね。」
―チュっ
いつも通り、額にキスして帰ろうとした時。
「…や。」
や…???
嫌ってこと??帰らないでってこと??
―きゅっ
「な、なんか、夏希が俺の制服握って
動けないんですけど…」
「あら??困った子ねー。
夏希、寂しいのはわかるけど離さなきゃ。」
「や、だ。」
―ポロポロ。。。
「夏希?!!大丈夫??どうしたの??!」
「湊、行かないで。オレの側にいて?」
話し方が、はっきり……してる。
起きるなら、今かもしれない。
「夏希??わかる??俺だよ。
起きて。夏希。」
―パチっ…
「みな、と。おはよ。」
「あぁ、おはよう。夏希」
―にこ
笑った…………。
満面の笑みで……笑ってくれた。
こんなに、嬉しいことあっていいのかな?
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