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遥紀(湊)
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「渚。俺にも相談してよ?」
「……」
センパイが帰ってしまってから、渚は抜け殻だ。
けれど、センパイが来るまでの縮こまっていたのと比べれば
幾分、マシに思えた。
「湊。」
「なに?」
「俺、さ…夏希に怯えられても、どっかで他人事だったんだ
『俺が遥紀なわけがない』って。
けど、遥紀の記憶見せられて
……コントロールできねぇんだよ。
『愛してる。だから、傷つけてでも忘れられたくない』
遥紀はそう思ってたんだ。
…俺もおんなじなんだよ。
俺も、遥紀みたいになるかもしれない
それがこんなに怖いとか…」
だんだん涙声になっていく。
休みの間になにかあったんじゃないだろうか。
いつも、どちらかと言えば楽観的な渚がここまで参るのだから
相当のことなのだろう。
さっき、やって来たセンパイの事を考えると…
恐らく『センパイに何かしてしまった』
しかもそれが、渚にとってはありえない事で
なおかつ、遥紀がしそうなこと。
「智紀センパイと何かあったの?」
「智紀を…無理矢理…」
ほらビンゴ。
愛する人を無理矢理犯そうとする。
それが、遥紀なんだろ?
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