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嵐の前の静けさ(夏希)
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「おやすみなさーい。」
「あら、夏希?湊くんは?」
「先に部屋行っててもらってる。」
「そうか。明日はちゃんと起きなきゃだめだぞ?」
「はぁい。じゃね」
「おやすみ。」「おやすみなさい」
リビングにいる父さんと母さんに寝ることを伝えてから
自分の部屋に行く。
湊は、先にお風呂に入ってオレの部屋にいる。
オレが布団は敷かないのか尋ねると
母さんと湊は、いらないでしょ?と答えた。
や、ね?
一緒に寝るのはいいんだけど、狭くない?
病院では、添い寝してっていったけどね…?!
何でもいいけど、階段辛い…。
足重い…。
――カチャ
「湊!!!」
「辛い?迎えに行こうか?」
湊は、階段を降りてきてオレのそばに来ると
「よいしょ。」とオレをお姫様抱っこ。
階段をゆっくり上がって行く湊。
いつもは、胸の当たりの服を掴んでいただけだったけど
少しためらいながら首に腕を回す。
「夏希?!」
「落ちたら危ない、から。」
少し恥ずかしくなって、湊から顔をそらすと
「そうだね。そうだねぇー。
落ちると危ないもんねぇ。よいしょっ」
と、馬鹿にしたような声が聞こえる。
オレの部屋まで来ると、軽く扉を蹴って開けると
もう一度蹴って扉を閉める。
「よっこらしょー」
―ギシッ
「はい、ベットに到着!」
降ろされるのはベットだろうと思っていたから、
そこにはさほど驚きはしないけど
なんで、上に乗ってるんですか?
「湊?オレ無理だよ?」
「わかってるよ。」
―ちゅっ
「ちょっと幸せに浸りたかっただけー」
と、隣に寝転がる。
「電気消そうか。明日も早いしね。」
明るかった部屋が一気に暗くなる。
明日のために寝ようと、まぶたを閉じた。
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