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Love? 湊side...2
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今まで、男を好きになったことなんて無かった
あり得なかった。
『男である夏希に恋をしている』
それよりも、もっと信じがたいことは
今まで、好きになった娘よりも
元カノよりも
夏希が可愛くて仕方がない。
頭から離れない。
今日は休みだけど、何故か課題が山積みだ。
夏希のことを考えずに集中しよう!
と開いた問題集も
結局は夏希のことを考えているから
数問解いただけで止まっていた。
時計の分針はもう1周してきたというのに。
―ピコン
夏希からだ。
)湊、明日暇なら遊びに行かない?
近くの遊園地なんだけど
チケット貰ったから!
夏希は友達としての俺を誘っているんだろう。
けれど、俺は『デートかな?』なんて
浮かれながら
)もちろん!!
待ち合わせとか言ってくれたら
それに従うから!
すぐ返した。
それからというもの、
あんなに低速でしか進まなかった課題の山は
1時間ちょっとで切り崩された。
明日、夏希と遊びに行くなら
嫌でも課題を今日中に終わらせなければ
そう思った途端に、ペンが走りだしたからだ。
俺は赤ペンで
いつもなら書かない正答数を書いて
すべての教科書を閉じた。
明日、本当に好きだと思ったら
夏希に告白しよう。
しっかりと。目を見て。
自分と向き合って。
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