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このまま
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「多分、夏希くんの記憶が戻るのは
時間の問題です。」
お医者さんと、母さんが険しい顔で
話し合っている。
お医者さんの言うとおり、
俺の記憶はおおよそは戻っている。
今も、湊のおかげで飛び降りないだけで
病室の扉が風なんかで音を立てるたび
体が跳ねる。
怖いんだ。そこに遥希センパイがいるようで
そのたびに、湊が笑って話しかけてくれるから
少し気分が楽になって
震えが止まる。
けれど、笑うことはなくなったように思う。
何も面白くなくて
最近、気がかりなのは渚のこと。
この前、渚が言ったんだ。
「ほんと、面白いよね。」って
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