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キミHOLIC
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(夏希母side)
時計を見ると、いつも夏希が起きる時間だった
私は慌てて、夏希の部屋のドアを
3回ノックしてから返事も待たずに開けたら
夏希と湊くんがくっついて寝てるの!!
「あらあら、お若いこと。
あそこまで言ったのに……
大切にされてるのね。夏希。」
湊くんは、病院でも
いい子だと思ってたけど
人のことをしっかり考えられる子だわ。
起こすのは少し気が引けるけど、
遅刻はいけないもの!!起こさなきゃね!!
(夏希side)
「夏希!なーつーきっ!起きなさいっ!」
母さん…
「おはよぅぅ」
「おはよ。夏希。」
湊っっっ?!!!
近いっっっ!!唇、オレのおでこに付くよっ
「学校、行くんでしょう!
二人分朝ごはん作ったから食べちゃって!」
「ありがとうございます!
昨日はお風呂ありがとうございました」
にこって笑う湊。王子様オーラが…
「気にしないでいいのよ!」
朝ご飯を湊と一緒に家で食べれるなんて
夢みたいだ。
「お母さん、本当にありがとうございました。
また、夏希送ってきます。」
湊はきっちり母さんに挨拶して
オレの手握ってくる。
「…?!みなとっ?!!
誰か見てたらどうするんだよっ!」
「ばぁーか。夏希は俺に甘えてればいーの。」
なんだよ。
オレが震えてるの、わかってやってるんだろ。
本当は凄く怖い。
湊が手を繋いでくれて少しだけ安心したけど
バスに乗ると一番奥のふたり掛けの席の
窓側に座らせてくれた。
極力人が通らない席だから、だろう。
「少し、寝てな。
俺、起きてるから安心してぐっすりしな。
定期だけ貸してくれたら、
寝てても俺抱きかかえて降りるし。」
「湊、起こしてくれたらいいから。」
そうかそうかと笑いながら言って
オレに肩を貸して、
なだめるようにさすってくれていた。
ぼぅーとしているうちに
学校の最寄りのバス停に着いた。
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